“映画のチカラ”
はじめに
私にとって、映画は学校だった。
衣、食、住に関するおしゃれヒントから、恋する男と女の感情表現のさまざまな在り方まで、教わったことは限りなく多い。
女性誌『MORE』の映画のページを20年間書く仕事では、監督や俳優たちにインタビューするチャンスを得て、たえずワクワクホカホカドキドキだった。
そこでまたたくさんの映画人たちのこころに出逢えた感動ったらない。
映画を想う気持ちはズンズン深まった。
そして時は移り、映画は変わっていく。
でも2時間前後で観客の心を揺さぶる映画のチカラに変わりはない。
あらためて私は古い作品や新しい作品など、昨日、今日、明日の映画の持つチカラに再注目したくなった。
読んでいただけることを祈りつつ。
八 坂 裕 子